ガタゴト日記

ゆるやかな生活
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雲の研究 26

今日は、特別編です。
モーニング・グローリー』の第1回目は
いつもの様にギャヴィン・プレイター=ピニー氏
『「」の楽しみ方』からの抜粋です。



モーニング・グローリー
━めったに見られない黄金の雲

数年前の事、私(ギャヴィン氏)は暇に飽かして
 雲の本写真に見入っていた。
その時に見た事もない』に出くわした

13.02.16Mグローリー02

 その航空写真に写っていたのは、
とてつもなく長くて滑らかな円筒状低いで、
まるで白いメレンゲのかかった長いロールケーキ
前後に青い空広げて
地平線端から端まで伸びている様だった。

それが、蛇行する川マングローブの湿地
異国らしい匂いのあふれた風景の上に広がっている。

層積雲に見られる特殊な形
ロール雲」という事になるのだろうと
見てとったありふれた雲の一つに数えてしまうには
あまりにも壮麗だ。

13.02.16Mグローリー01

それもそのはず、写真添えられた解説によれば、
特別に「モーニング・グローリー」という名前が付けられていて、
この雲通過していくのを見ると感動胸がいっぱいになる
と言うのである。

雲ウォッチャー人生は、
眺める為あるのではない
私はその場で心に誓った

モーニング・グローリー見られる場所突き止めよう
そしてこの美しい雲この目で見よう、と。

13.02.16Mグローリー03

そのすぐ後に、この雲オーストラリアでも
とりわけ辺鄙な土地でしか発生しない書かれていた。
クィーンズランド州北部のガルフ・サバンナ地方

ただその雲だけ求めて
 地球の裏側まで行くだなんて
いかに熱烈な雲ウォッチャーでも粋狂にもほどがある
誓いを立てるのは少しばかり早過ぎたかもしれない

13.02.16Mグローリー11

ところが、知れば知るほどこの雲への興味膨らんだ
モーニング・グローリーは、なんと
イギリスの国土同じ1000キロもの長さ伸び、
最高時速約60キロ移動するらしい。

しかも、勇猛果敢グライダーマン達の小さなグループが、
毎年この雲との遭遇期待して
オーストラリア中から集まって来る言う。

 春9月から10月にかけて、
彼らはこの雲発生する
バークタウンという田舎町で待機する

13.02.16Mグローリー06

目的はただ一つ、この雲上昇気流を利用して
長時間滑空するのだ。

モーニング・グローリーでの「ソアリング(滑空)
グライダー乗りと言われ、
 その体験はまさに雲の波乗り形容するしかないと言う。

13.02.16グライダー02

 にわかにオーストラリア遠く感じられなくなった
オーストラリア人グライダー乗り達酒を酌み交わしながら
究極の雲頭上に押し寄せるのを待つ・・。

伝説の大波を追うサーファー達青春映画
ビッグウェンズデー』を、
オーストラリアの空に所を変えて実体験するのだ。

13.02.16ビッグウェンズデー01

旅支度をしながら、私はヴィクトリア時代
雲の研究に打ち込んだ
裕福な貴族ラルフ・アバークロンビー思い出していた

 気象学者呼び掛けて雲の会議招集し、
その情熱を1896年の『国際雲図帳』の誕生
結実させた人物だ。

13.02.16アバークロンビー01

1880年代後半の数年間、
アバークロンビー雲を求めて世界各地
 蒸気船鉄道馬車旅した

その旅の体験を記した
『さまざまな緯度における気象探究旅行記』は、
さながら気象学視点で書かれた
 『80日間世界一周』といっただ。

彼は世界各地違いがあるかどうかに関心をもち、
結局どこでも変わらないという
結論に達した。

13.02.16Mグローリー07

気象写真先駆者でもあり、
遠い異国で出会った記録した
そうした写真の多く
後にスウェーデン気象学者
H.ヒルデブランド=ヒルデブランドソン教授との共著
 1890年に出版した雲図帳』に使われ
この本前述国際版の元になったのだ。

 旅立つ時には耳にアバークロンビー氏著作一筋響いていた

13.02.16Mグローリー08

筆者のたっての願い熱帯低気圧遭遇する事だった。
海でもいい陸でもいい・・
 だが、ハリケーン季節狙ってモーリシャス訪れ
 台風との出会い期待してシナ海
端から端まで航海したにもかかわらず
望み叶わなかった。〉

モーニング・グローリー追う私のも、
同じ結末なるのではないだろうか
なにしろ大自然見せてくれる芸術作品の内でも、
底知れなさ極め付け

13.02.16グライダー01

見慣れたでさえ、いつどこに出現するか
確実予測するのは難しい

何人ものグライダー乗りがこの壮大な雲波乗りしよう
 オーストラリア大陸延々車を走らせて横断した揚句、
グライダー滑走路から
ついに浮かび上がる事のないまま
数週間後には帰路着いた聞く

バークタウンは、
オーストラリア北岸の広大なカーペンタリア湾
30キロ余り内陸入った所にある
アルバート川沿いの町である。

13.02.16バークタウン01

人口わずか178人。はるばる地球の裏側から
旅行者訪れるとは思えない場所だ。
300キロ程南のマウントアイザから乗った
 軽飛行機から見下ろすと
広漠たる闇にちらつくちっぽけなの集まりにすぎない。

「ああ、ここはまさに奥地だよ。」
 この町で軽飛行機チャーター便会社を経営する
ポール・プールが、飛行場から宿向かう車中で言う。
オーストラリア最後の未開拓地域だね。」
プールチャーター便は、カーペンタリア湾に散らばる
辺鄙な町々結んでいる

13.02.16Mグローリー09

町と町気が遠くなる程離れていて
間には荒涼としたサバンナ大地広がっている為、
飛行機唯一理にかなった移動手段だ。

殊に12月から2月までの雨季には平野全域
水浸しになり、町の内外の未舗装道通行不能になる為、
住民の足としてプール飛行機便だけが頼り

プールバークタウン数少ない宿の一つを営んでもいる
くたくたになって這う様ベッド向かう私に、教えてくれた。
その日の朝モーニング・グローリー通り過ぎたばかりだから
明日夜明け頃
現われる可能性非常に高い言うのだ。

13.02.16Mグローリー10

周期的発生するんだ」とプールは説明した。
あの雲現われる時は、たいてい何日か続けて
 日の出の前後やって来る
グライダー乗り4時半か5時起きて支度するんだよ。」
42時間がかりの旅の後だろうと
朝寝坊などもってのほかだった。

13.02.16Mグローリー05

翌朝、私はまだ暗い5時飛び起き
プールのジープ借りて町の北に広がる塩類平原行った

果てしない氾濫原真ん中立ち
白んでいく空見つめた
モーニング・グローリーはいつも北東の方角から
バークタウン近付いて来て
 遠い地平線上黒い線になって姿を現わす

しかし、坦々としたサバンナ上の雲ひとつない空には、
 朝焼けオレンジ薄紫広がるばかりだった



今日の「モーニング・グローリー」は、ここまで。
続き次回をお楽しみに。
写真はYahoo!検索でした。



朧雲』(おぼろぐも

空一面広がる灰色の雲高層雲
前兆とされる。この雲出ていると
太陽見えは「朧月夜」、は「花曇り」となる。
春の季語

━ 『雲の言葉』300語 より

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コメント
from: ばあば   2013/02/16 8:54 PM
けいこさん こんばんは
面白く小説を読むような気分で一気によみました。モーニング・グローリーに作者は出会えるのでしょうか・・・。
ワクワクしますね。
次回楽しみにしています。

なの花畑におぼろ月、春が待ち遠しいですね。
from: ネギぼうず   2013/02/17 12:11 AM
けいこさん

このモーニングローリー BS放送のドキュメンタリーを録画して何度も見直しました。
セスナ機で雲の中に入ったり真上を飛び続けたり・・・

自然って凄い! 素晴らしい!

また雲のお話 楽しみににしていますネ
from: カンコ   2013/02/17 10:39 AM
けいこ様
研究発表のようですね。
小説のようでもあります。
BSのドキュメンタリーでもやったのですね。
図書館で雲の本を借りようと思いながらまだなんです。
自然はすごい。自分のことがちっぽけに思います。
日々、上を向いて歩いてみよう。
今日はどんな雲かなって。
from: まさやん   2013/02/17 4:39 PM
世の中にはこんな雲もあるんですか。
驚き!
1度この目で見てみたいものです。
from: けいこ   2013/02/18 9:23 PM
ばあば様
コメントありがとう。
「モーニング・グローリー」は英語では、
”朝顔”なんですよね。
でも、規模の大きさから見るとアサガオなんていう
可愛いものではないと言うのが、私の感想。(笑)
1000キロの長さの雲が60キロの速さで
疾走するところを見てみたいです!ネ?
from: けいこ   2013/02/18 9:31 PM
ネギさんへ
コメントありがとう。
ネギさんも放送をご覧になったんですね?
私は本で知った時には、それほど感動しませんでした。
というより、”ピン”とこなかったんですよ。

でも、あの放送でビックリしてしまいました!
その雲の上に乗ろうという人々がいるなんて・・・
一度でいいから、実物を見てみたい!
from: けいこ   2013/02/18 9:47 PM
カンコ様
コメントありがとう。
この雲は特別ですが、どんな雲も知れば知るほど
”そうだったのか・・・!”と感じる事が多く、
「深いな〜」と、つくづく思います。

雲の本、是非どこかで借りて下さいね。

from: けいこ   2013/02/18 9:54 PM
まさやん様
コメントありがとう。
オーストラリア以外にも、アメリカなどでも
見る事は出来るそうですが、何と言っても
ここ(バークタウン)が一番だそうです。

雲を見る為、海外に行くなんて・・・?
だけど、オーストラリアは男性向きの
旅行地かも知れませんよ!
from: ペンちゃん   2013/02/22 4:47 PM
けいこさぁ〜〜ん
難しい話しは、分からないけど、
この雲を見た時、
ロシアにやって来た隕石が作った雲に
似てる!と思ってしまいました。
曇って、空のちょっとした変化で、
いろんな形を見せてくれるんですね。

from: けいこ   2013/02/23 3:47 PM
ペンちゃんへ
コメントありがとう。
どこか似ているかもしれませんね。
でも、長さが1000 キロにも及ぶと言うから、
ちょっと違うかな?
それに、テレビの番組で見たところでは、
ゆっくり動くんですよ。
あの、隕石の時の様なすばやい感覚では
ないようです。
それにしても、雲にはいろんな顔がありますね。
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