ガタゴト日記

ゆるやかな生活
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雲の研究 27

今日は『モーニング・グローリー』の続きです。
いつもの様にギャヴィン・プレイター=ピニー氏
『「」の楽しみ方』から抜粋します。

 

モーニング・グローリー
つづき 01

1860年代に牛飼いの為の
物資供給拠点として拓かれたバークタウンは、
湾岸地域北部湿原地帯
 南部草原地帯を分ける
自然の境界線上に位置する。

13.02.16Mグローリー08

この地方では最も古い町で、
サイクロンや伝染病や黄熱といった
災禍くぐり抜けてきた
いかにも僻地の町らしく、
赤土の埃っぽい道路沿いに
土台の不揃いなトタンの建物が点在している。

13.03.02mg01

 ジープを走らせていると、
暖まりつつある空気の中で、
大型で灰色オーストラリアヅルが 
幹線道路を悠然と歩き
ワラビーが慌てて茂みに逃げ込む

1865年に建てられた税関の建物
当時のまま保存され、
 町ただ一軒パブになっている。
そこで出会ったフランキー・ワイリー爺さん
店に入り浸り

13.02.16パブ02

ワイリー爺さんには、しょげている雲ウォッチャー
 元気づけるのはお手のもの様だった。

あの雲いつ現れるか分からんのだよ
9月の末にやって来るというが、
1月になるまで来ないかもしれん。
確かな事は分からんのだ誰にも。」

爺さんは「駐車禁止」のマークが付いたバーの椅子腰かけ
名入りの革の保冷ホルダーに入れた
 ビールの小瓶を手にして思い出話語り出した

13.03.02mg02

初めてモーニング・グローリー見たのは
ここへ越してきた79年だった。
むろん、ただの雲なら世界中どこにいたって
やって来るのが見られるさ。
 だがな、やつひっくり返るんだよ。」

そう言いながら両手をまわし、
円筒状が向こうから
ぐるぐる回転しながら近付いてくる様子を
身振りで表わす

13.02.16Mグローリー09

「この雲が近付いてくるのを見ると
 ちょっと待てよ、何か変だぞ、と感じる
爺さん酔いを醒まそうとする様に頭を振る)。
目がおかしくなったか、さもなきゃ飲み過ぎだ
到底、信じられんからな。」

店のコルクボードには、
 地元の釣り人たちの写真一緒に
町の上空を通り過ぎる巨大な雲の写真
何枚か貼ってある

この雲やって来る、土も葉っぱも、
 なんでもかんでも巻き上げちまう
通り過ぎた後空気ぴたりと動かなくなる
全くの、完全な無風状態だ。
実に奇妙な体験だよ。
どうしてあんなふうに風が止むのか。」

13.02.16Mグローリー07

首都キャンベラにあるオーストラリア国立大学地球科学研究所
ダグ・クリスティ博士なら、そんな疑問にも答えられる
 そこで翌日、公衆電話から博士に連絡を取った

 電話ボックスはバークタウンの郵便局の外にあり
その郵便局カウンターの上にも
別のモーニング・グローリー写真飾られている
これほどの田舎町では
有名人並みの待遇を受けるらしい。

13.03.02mg10

ニューヨークのピザ屋に、
ロバート・デ・ニーロがピザ・マルゲリータを注文している
サイン入りの写真がこれ見よがしに飾ってある様に
バークタウンではあらゆる公共の場所に、
この有名な春の珍客が来訪した
記念の印が残されているのだ。

そうした写真出くわす度に、
ますますこの目で見たいという気持ちが強くなった

13.02.16Mグローリー06

クリスティ博士
「大振幅の大気波の擾乱(ジョウラン)」が専門
モーニング・グローリー世界的権威とされている。

博士は1970年にオーストラリア中央部にある
 同大学の研究施設で、
超高感度微気圧計装置示す数値関心を抱いた

原因は非常に大きな大気の波だと考え
発生場所カーペンタリア湾であることを突き止めた
北へ600キロ余りも離れた所だ。

13.02.16ヨーク岬01 13.02.16ヨーク岬02

1980年に初めてバークタウン訪れて以来
クリスティ博士はこの地域で多数の実験を行ない、
モーニング・グローリーという現象について
現在最も受け入れられている打ち出した

博士によれば、この雲巨大な空気
孤立波の中心発生する。
空気の波生まれるのは湾の北東対岸の
ヨーク岬半島上空らしく、
それが一個の独立した波頭となって移動する。

ヨーク岬半島上空で、互いに反対方向に吹く
海風の気流
衝突して
この波出来る事ほぼ確実です。」
と、クリスティ博士は説明する。

13.03.02mg11

「しかし、この大気波の擾乱について
詳しい事よく分かっていません
不可解な事がたくさんあるのです。

例えば、何故これほど様々なタイプ
モーニング・グローリーがあるのか。
 孤立波がたった一つか二つの時もあれば、
いくつも連続する時もある。
非常に長い距離に渡って広がる場合もあるし、
全く広がらない場合もあるのです。」

私は、同種の雲他の場所でも
現われないのかと博士に訊ねてみた

 「アメリカの中央部で発生しますよ。
 イギリス海峡でも例があるし、
 ベルリンに押し寄せる霧もほとんど同じもので、
殊に1968年に発生した霧がそうでした。
 ロシア東部でもあるし、
 オーストラリアは沿岸部ならばほぼ全域目撃されています。」

13.03.02mg19

なんだって?私(ギャヴィン氏)はイギリス海峡
見られたかもしれない雲を拝むに、
わざわざ地球の裏側まで来たってことか?

しかし、博士雲ウォッチングをしにバークタウンまで
来た甲斐大いにある言って安心させてくれた。
ここで見られるモーニング・グローリー
他に例がないほど桁外れに規模が大きいというし
更に心強かったのは次の言葉だった。

長年研究を続けていますが、
特定の季節に見られる
確率が高い分かった場所は、
いまだにここだけです。」

要するに、ここより他の場所では、
いつ見られるか見当もつかないのだ

13.03.02mg15

 天侯どんな条件気を付けていればいいか
博士に訊ねると
いい海風一日中吹いて
 海の水蒸気をたくさん運ぶと同時に、
いい導波路』が出来る」のを
待つようにとの答えだった。

導波路というのは、雲の通り道空気
平らにならされた状態考えればいい
その状態になると、
 孤立波渡って来る時壊れて
消散してしまう可能性低いのだ

これらの条件加えて
 ヨーク岬半島上空気圧尾根出来れば
モーニング・グローリー見られると
保証されたようなもの」だそうだ。

13.03.02mg18

地元の人たち気圧の尾根など
気にかけるたちではない
 彼らなりに、科学とはやや縁の薄い方法
雲の訪れ予測する。

その一つは、いうまでもなく
 ビールに縁がある。
モーニング・グローリー発生するだけの
充分な湿気がある時は、
 パブの冷蔵庫ガラスドア曇る

13.02.16冷蔵庫01

もう一つの目安は、
 ポール・プールのカフェの安っぽい
木製テーブル四隅がやはり
湿気反り返ることだ

 しかし、念の為に4時半起きてみた翌日も、
その又翌日も、
冷蔵庫ドア曇らず
カフェテーブルは見渡す限り
果てしないサバンナさながらに平らだった

  

今日は、ここまでまだ出会えませんでしたね
つづきは次回お楽しみに

写真とイラストはYahoo!検索でした。

雲隠
雲に隠れること。人が行方をくらますこと
くもがくりともいう
 源氏物語雲隠は、巻名のみ本文がなく
光源氏死を象徴する。

━『雲の言葉』300語より

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コメント
from: おっちゃん   2013/03/03 8:46 AM
最近 見てるのが
富士山ライブカメラで 160秒シアターってあるんですよ
一日を160秒で見れます
雲の流れや 清水港では 行き交う船や雲の様子も
おもしろいですよ
御殿場と富士宮 清水の三か所がみれます
http://www.pref.shizuoka.jp/~live/shimizu/index.html
うまくリンクされるかな〜
from: ひで坊   2013/03/03 8:59 AM
けいこさん、
モーニンググローリー、不思議で、神秘性がありいいですね。
ワイリー爺さんとビール飲みながら楽しみたいです。
昨夜アースを見て、太陽、水、雲、動物、植物の自然の摂理を再認識した後なので、物語を読んでいるようにとても楽しませていただきました。
from: けいこ   2013/03/03 4:16 PM
おっちゃん様
コメントありがとう。

私の為にこのサイトを見つけてくれたの?
とても嬉しかったです!

3ヶ所の3月1日を見てみました。春一番だったものね。
御殿場のが気に入りました。
こんなに近くに富士山が見えると、人生変わるかも・・・。
これから毎日チェックしますね。
本当に有難う!!
from: けいこ   2013/03/03 4:24 PM
ひで坊様
コメントありがとう。
この話は、これからなんですがモーニング・グローリーは
『雲』に関心のある人なら誰でも知っているらしいですよ。
私は、全然知らなかった・・・。
今後も期待していて下さいね。ビールの話もね。
『アース』はビデオにとったのに、まだ見ていません。
早速見ようと思います!映像がきれいだったでしょう?
from: ばあば   2013/03/07 10:18 AM
けいこさん
あら、残念!
今日はモーニングローリーの会えるかと思ったのに・・・。
次回を期待します。
from: けいこ   2013/03/07 4:17 PM
ばあば様
コメントありがとう。
もう、ご旅行からお帰りですね。お帰りなさい!
そうなんですよ。
まだ、今回も『モーニング・グローリー』には
出会えませんでした。
毎日、見られる訳ではなくかなり希少な機会なんですね。
次回をご期待下さい!
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