ガタゴト日記

ゆるやかな生活
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雲の研究 28

今日も『モーニング・グローリー』です。
今回もギャヴィン・プレイター=ピニー氏
『「の楽しみ方』から抜粋しました。



モーニング・グローリー
つづき 02

13.03.14mg34

近くのベンティング島に住むアボリジニの老婦人が、
モーニング・グローリーを運んで来る風を呼ぶ
 伝統的な踊り知っているという。

迷わず私(ギャヴィン氏)は霊力すがるべく島へ渡る手配をした。
 望み薄なのは百も承知だったが、
とどのつまりは、溺れる者は藁をも掴む心境だった。

13.03.14mg13

ベンディング島のコンクリートの波止場で船を降りる
マングローブ木陰で女たちがおしゃべりしていた。

アボリジニの女たちモーニング・グローリーとの係わり
他所からやって来るグライダー乗り科学者のものとは
かなり違う事が間もなく分かった。

「『イッピッピー』と呼んでいたよ。
アボリジニの言葉ではそういう名前だった」
アボリジニの女、ネッタが言う。

この名前には、雨期を運ぶ雲と言う意味があるそうだ。
 雨季10月後半あたりから始まる。

13.03.02mg19

風が吹くイッピッピー連れて来るから
用心するようにって、母さんはいつも言っていた
それから、滝の様な土砂降りがやって来る。
ダンダーマン』と言うんだ。とても危険な雨だよ。」

 数年前に小型飛行機墜落した話をしてくれた。
アボリジニ4人を乗せ、本土へ向かう途中事故だった。
いくつものモーニング・グローリー
1度に現われるという珍しい現象のせいだ。

13.03.14mg25

四方八方からイッピッピーがどんどんやって来た
━全く突然にね」
事故があったのは朝の早い時間だったという。

あの雲回転して集まって来のが見えたよ。
そう、雲のやつら笑いながら言ってた
 こんな天気飛行機飛ばすなんて
どうかしてるぜって」
ネッタは声を震わせた
その飛行機乗っていたのだという

午後になって、やっとプールの飛行機捜索に来た。
遺体一つも見つからなかったよ・・・
見つかったのは妹のバッグだけだった
ちょうど前日4人の命日だったという。

13.02.16ヨーク岬01

モーニング・グローリー
北東ヨーク岬半島方向からやって来るとは限らないと
クリスティ博士説明してくれたのを思い出した

まれに南や南東から現われる事もある
その場合発生させる空気の波作るのは
マウントアイザの高地上空発生した雷雨の活動だそうだ。

モーニング・グローリーあちこちから来て行き交うと
その地点の大気大きく乱れるから
極めて危険だとも博士は言っていた。

13.03.14mg15 13.03.14mg14

悲劇的な事故見舞われたにもかかわらず
ベンディング島女たち
恨み抱いてはいないらしい

自然の破壊力前では
なすすべはないのだ諦めているようだ
ネッタはそこにいた島の年寄り中でも長老格ドーンに頼んで
 「ワムーアダンス踊って
モーニング・グローリー連れて来る風
呼んでもらおう言ってくれた

13.03.14mg35

ドーン浜の砂一つかみして宙に撒く
足踏みをしながら歌い始めた
孫たちはくすくす笑いながら祖母動きをまねる
儀式伝えられているようでもある

来るのが分かる?」とネッタ聞く
 そよ風がふわりと吹いたような気がした
島を去る時に聞こえた椰子かすかな葉ずれ
 イッピッピー連れて来る風だとは思えなかった

13.03.14mg16

はたして、翌朝何も来なかった
私の浮かない顔見てプールが言った
好きな時出したり引っ込めたり出来るわけがないのさ
全く、英国人客ってのは
何でも思い通りにしたがるんだから!」

だがその日、私は運が向いてきた気がしてきた
 北東から海風吹き始め、
午後にはパブの男が、冷蔵庫のガラスドア
かすかに曇っているのを見せてくれたのだ

13.03.14mg24

そして翌朝5時窓の外に目をやると地平線
黒っぽい線見えた
こいつだ

手探りで慌てて服を着る
宿の前の人気のない道路飛び出した
まだ暗くが一匹狂ったように吠えている

あたりで吹き出すのを感じ
それと同時に道路向こうに達した

13.03.14mg18

 満月照らされて
高く盛り上がった滑らかな前面が、
の様に冷たい光沢を放ちながら
地平線両側伸びている

茫然と立ちすくんでいると
は町の制限速度をやや超えるスピード
道路向こうからこちらに向かって来た

前面起伏迫り上がって行き、
雲頂向こう側消えて後ろにくるりと
一回転したように見えた。
巨大だ

13.03.14mg19

通り過ぎざま南十字星遮って町を影で覆う
背面前面全く違い
 積雲似たカリフラワー状でこぼこした雲の襞
月光浴びて銀と黒に染まって降りて来る

 これこそ、遥々地球半周して見に来た雲だ。
しかし、やって来たのが夜明け前だったので、
見えたのは一部分だけだった

 コーヒー飲もうと宿引き返す私の気分は、
まるで人食いザメ退治しに来たのに
水面を割ったひれちらり見えただけ
といったところだ。

 明け切った朝の光の中で、
この怪物全貌をしかと目に収めるのが
待ち遠しくてたまらなかった

13.02.16グライダー01

飛行場へ行くと、グライダー増えていた
 遊覧飛行パイロットをしているリック・ボウイは、
バークタウン通い3年目で、
モーニング・グローリーすごい揚力得られるからね
それどんなものか実感できる
時速260キロ飛んだ事もあるんだ

モーニング・グローリー前面生じる頼もしい揚力は、
どんなに大胆な操縦にもチャレンジ出来る
理想の条件なのだという。

13.03.14mg11

正面真上まで飛んで
 サーフィンみたいに滑り降りるんだよ
ボウイ片手大きく広げ
グライダー動き真似てみせる

片翼の先を雲の中入れたまま
表面沿って下りる
雲の底まで一気に
曲芸飛行宙返り出来る・・」

13.02.16曲芸飛行02

それにしても、危険ではないのだろうか
「ああ、この回転する空気の波には
たっぷり用心しなくては
何をするか分からないからね
海から内陸入って衰えたら
揚力なくなってしまうよ」

中心部と後部下降気流による乱気流は、
何が何でも避けなければならない
 サーファー通常の海波の上転倒したら、
びしょ濡れになる

13.03.14mg12

グライダー乗りモーニング・グローリー乗っている時
高度1200mの所同じ事起こったら
もっと恐ろしい事になる。
ボウイ注意してくれた。

この辺辺鄙な所だし、
 ワニがうようよしているから気を付けないと
 パラシュート着地しても、
誰もすぐには駆け付けてくれない

13.03.14mg17

その男たちの間で期待高まるのが感じられた
 翌朝モーニング・グローリー再来告げる
あらゆる兆候見られたのだ

海風は一日中吹き
 カフェテーブル四隅がひどく反り返り
ワイリー爺さんパブカウンターに立って、
冷蔵庫のガラスドアが間違いなく曇っていると確認し合った。

13.03.14mg32

いよいよだ
ただ一つの気がかり前回ほど人迷惑でない時間
現われてくれるかどうかだった
 早起ききつい訳ではない

明るくなってから来てくれない事には
 グライダー飛び立って
波乗りをするのは無理なのだ。

午前5時飛行場に着くと、もうお馴染面々
滑走路勢ぞろいしていた
私はボウイのグライダー付いた水滴
拭き取るのを手伝った

13.02.16グライダー02

 水滴付くのはそれだけ空気湿気含んでいて
雲日和だという事だから、
有難い兆候である事はあるのだが、
を通る空気の流れ変わってしまうので
グライダー制御しにくくなるという。

飛行出来る明るさになるとグライダーマンたち
待ちかねたとばかりに愛機乗り込み
 昇る朝日向かって次々と飛び立った

プールと私急いで後を追う
 こちらに向かって回転して来るのは
1つでなく3つのモーニング・グローリーだった。

13.03.02mg12

1番手前表面滑らか光沢があり、
地上から150mの空まるで雪を被った 
 巨大な氷河浮かんでいる様だ。

2番目と3番目最初通った後
乱気流膨らみむくむくした凹凸がある。
空中から見ると3つの雲途轍もなく長く
沿って両方向うねっていく

離陸する前セスナ機サイドドア外しておいたので
雲と私隔てるガラスない
はとても清らかで滑らかで明るかった
その上に飛び降りてみたくなるほどだった

13.02.16Mグローリー06

1番目背にしたグライダーは、どれもちっぽけに見えた
 サーファーの様に、グライダーマンたち
先端下向きに滑空する。

急降下する様にスピード上がる
前面では絶えず揚力生じる為
 急降下と言っても高度保ったまま急降下だ。

それから今度正面斜面沿って昇って行き
片翼下げて機体大きく傾け方向転換する。
遠くから眺めるとボウイ正面宙返りしている

13.02.16曲芸飛行01

 昇り始めた朝日浴びてグライダー
白く艶やかなサーフボードの様に煌き
巨大な空気うねり切り裂いていく

ケン・ジェレフ今年見る事の叶わなかった
この光景目にしたら
どんなに悔しがるだろう

ジェレフはこう言っていた
飛び始めて10分か15分すると、
 雲の上太陽が顔をのぞかせる
振り向くとふわふわした巨大な雲の波後ろから
金色太陽姿現わす
まるでルネッサン期イタリア絵画の様な眺めだよ
ここは天国みたいな気分になる。
それ程素晴らしいんだ

13.03.14mg33

ジェレフ言った通りまばゆく輝いている
この雲でのソアリング(滑空)がどんなものかは、
実際体験しなくちゃ分からない
 時々つねりたくなるよ。
本当の事なんだぞって」

 この雲会う為遥々地球裏側からやって来て
ついにこうして目にかかれた
太陽は既に北東水平線離れ
私は手をかざして眩しい光線避けた

表面流れ落ち
沿って長く暖かい影出来る
空気前進するにつれて凹凸
ゆっくり迫り上がり
そして雲頂越えて見えなくなった



今日は、モーニング・グローリー出会えたところで
終りにしましょう
今日の写真もYahoo!検索から。
次回も続きますよ。お楽しみに。



(カケハシ)千鳥

かけるのが無理なように、
達し難い望み事。
千鳥も、
あり得ない組み合わせ相応しくない事。
恋文常套句だった。

━『雲の言葉』300語より

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コメント
from: ペンちゃん   2013/03/25 12:14 PM
イッピッピーの響きが、気になって気になって。
後の文章が入ってこない(´ー`)┌フッ。
名前可愛いのに、ワルサし過ぎです!。

雲からの雷の写真が、
「天空の城ラピュタ」の一場面に似てる。
「見よ!、この雷(いかずち)を!」と、
言ってしまいそうです。

from: ばあば   2013/03/25 12:56 PM
けいこさん こんにちは。
モーニングローリー出会えてパッピーエンド!
ヤレヤレです。
安心したばあばです。
楽しく読ませて頂きました。
from: けいこ   2013/03/25 11:10 PM
ペンちゃんへ
コメントありがとう。
イッピッピーなんて、ジブリ・ファンの
ペンちゃんには受けてしまったようですね。

写真は決してオリジナルではなく、それに
相応しいものを私が選んだんです。あしからず!

でもこんな雲、是非見てみたい!
from: けいこ   2013/03/25 11:16 PM
ばあば様
コメントありがとう。
やっと、会えましたね?
ギャヴィン氏の次に、ばあばさんが興奮ですね。

しかし、ハッピー・エンドではなくまだ続きます。
又、ご覧くださいね。

こんな雲、日本にもあったらいいね。
飛行機事故は起こってほしくないけど・・・(笑)
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